修行よもやま

民話の森へ 3

written by: るるべ

翌朝も少し雪が舞っていました。

朝食はバイキングで、しかも「豆腐屋さんのバイキング」!?何てステキなんでしょう。時間で席を予約しておくのですが、食事会場の入り口に向かうと担当の方が、「おはようございます。〜〜様、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」と迎えて下さいます。気持ちのいい朝です。

中に入ると、あら、うふふ。ドリンクコーナーにはフレッシュジュースやたんぽぽティーの他にできたての豆乳!和食はひじきの煮物やおひたし、焼魚、鉄釜おこげ飯、玄米焼き握り、上州名物おやき、田楽、もっちゃ汁などなど。全ては味見できませんでしたが、田楽の味噌は絶品で、すくい豆腐にはうっとりしました。洋食コーナーにはスクランブルエッグにソーセージ等通常メニューの横に、自社製オリジナルブレッドが大人気!これが売店でも予約殺到の豆乳パンですね。私は豆乳ごまパンに手作り林檎ジャムを添えて海草サラダを傍らに置き、温かいソイラテを飲んでいた瞬間がもうかなり至福でした。ここに連れて来てくれた全ての環境やタイミングに感謝です。

少し部屋で休んで、10時過ぎに出るというホテルのバスで出かけることにしました。チェックアウトのゲスト対象に、上毛高原駅や後閑駅へ向かう送迎バスが「たくみの里」と「月夜野びーどろパーク」をまわって下さることを聞いて、乗車をお願いしたのです。雪はどんどん激しさを増し、この季節に観光するには自家用車がないと動くのは無理らしいことを、当地に来てみて初めて悟りました。

大きなガラス工房で実際に多くの作品を世に出している、

パーク・エントランス

観光客が工場を見学したり、体験工房でもの作りをしたり、オリジナル製品をショップで選んだり、家族でゆっくり楽しめる施設となっています。ここで母と何か作ってみたくて早速体験工房へ。いくつかコースがあり、「ステンドグラス」は切りガラスを使って接着等を行いキーホルダーやランプを作成します。「サンドブラスト」はイラストや文字をガラスに彫り込んでオリジナルのグラスを作り、「オルゴール」は曲やガラス細工を選んでオルゴールを組み立て、「絵付け」は透明なグラスに直接絵筆を走らせて絵付けします。「ホットワーク」といって色ガラスを炉で溶かし、アクセサリーを作るコースもあったりして。母は散々悩んだ挙句、「オルゴール」にトライすることになり、2人でパーツ選びを始めました。

オルゴール(猫さん)

まずは曲から。オルゴールの心臓部分ですものね、随分迷って母は「ジュピター(平原綾香)」に、私は「桜(河口恭吾)」にしてみました。「星に願いを」「世界はひとつ」等いろいろあったのですが、今回はなぜかしっくりこなくてこのような選曲に。次はオルゴールを覆うガラス台を選択。様々な色がある中で母は薄ピンク、私は乳白色に決めました。そして飾り付けの小物は母が干支を意識して犬、私は気持ちよさそうにのびをしている猫を選び、制作はネジ止めとガラス細工の接着で15分くらいでスムーズに完成。私はまっしろオルゴールがまぶしくてにんまり。途中から隣席には、緑の土台にふくろうとのでたオルゴールと作っている小学生の兄弟が座りました。お兄ちゃんが懸命にフォローしながら完成させていて微笑ましかったなぁ。

その後、ドブリーデンというレストランに入って一息つくことにし、やっぱりお蕎麦かしらね〜と、十割更科そば・舞茸天ぷらつき(冷)を頂いてみました。

「十割そばはのびやすいのでお早めに…」

更科そば

はいはい、頂きます。おーー、するする入っていく。それに工房で作られたガラス容器に全て盛られていてかわいい。こちらは地ビールが楽しめて、「夕日の月夜野ピルスナー」「蛍の里の黒ビール(ミュンヘンダーク)」「水と緑のエール(アンバーエール)」「ロマンの里のヴァイツェン」と種類も選べます。私はほとんど飲めないのでこういう時にお土産にする味を楽しめず、やっぱり残念…かな。

工場脇の(少し傷が入ったり形が整わなかったお手頃価格の)お土産コーナーが楽しくて見てまわり、自宅用にグラスを購入してびーどろパークを後にしました。

と、後にしたいけれど雪はますます激しく斜線を描いています。路線バスが通ってはいてもバス停は雪まみれ、時間通りにも動いていない。タクシーでと思う私を制して、「急がないから待てばいいじゃない」と大雪の中を平然と待つ母は強し。猛吹雪の中30分ほど道端にいたでしょうか、じわじわとバスがやってきて酔うほどに揺れながら猿ケ京へ戻ったのです。

さすがに2日目の夕方からは雪に阻まれてホテルでじっとしていました。夕食は連泊だったので昨晩の懐石からメニューを変えてすき焼きメイン。豆乳豆腐、かに天、お刺身も品よく美味しく頂けました。豆乳アイスは先日抹茶でしたがこの日はストロベリーでほんのり甘さが優しくて幸せ。あ、アンニン豆腐も感激でした。

食事の後、しばらくしてからロビーを区切って行われている「足裏エステ」を覗き、旅の締めにと勢いで試してみることに。基本コースとされている(足裏+ふくらはぎコース)をお願いしました。足を温めて足裏からふくらはぎ、リンパに沿ってマッサージ。

「何か運動されてます?こんなに足の筋肉が柔らかいお客様は初めてですよ」

…これは褒められたのか?うん良い方に解釈してしまえっ。続けている柔軟や筋肉トレも稀に光を浴びることがあるのね。飛んだり跳ねたりは筋肉にも骨にも適度な刺激となってしなやかな身体を作るようです。落ち着かない私はこのままだとムキムキの足になるんじゃないかと思います。

静かな夜、部屋でオルゴールをまわしたりして、「あっと言う間の2泊だったけれど、やっぱり人間たまにはオフすることは大切だなぁ」と心から思いつつぽかぽか布団で眠りました。そして翌朝ホテルを出たバスからの景色は風花舞う白の世界。川端氏「国境のトンネルを」…の続き「夜の底が白くなった」は私がこれまで生きてきた空気にはない情景なんだろうな。日本には様々な気候と風景があるのだと今更ながら実感した小旅行でした。さて、お土産は豆腐カステラにしようか。

★
(2006/2/27)

RELEVE (るるべ)

るるべうさぎ

レオタードの趣味が悪い?そう?脚はもっとあがるからねっ。

『RELEVE』はフランス語で「高く持ち上げる」の意。ダンス用語では爪先立ちで全身のバランスを保つことなの。この状態から、まわりもの(回転)など多くの振りが生まれるのよ。でも『PLIE(プリエ…かがむ動き)』をしっかりやらねば、『ルルベ』に芯は通りませぬ!身長はもう157cmより高くならないけど、これからも私なりの世界を広げてゆけるかしら、って…そんな名前。

本籍:大分  血液:B  愛読書:TARZAN  座右の銘:いつも心に青空を。
思考の傾向:物事を俳句にして片付ける。なにかと画数を数える。

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