修行よもやま

綻びの真相

written by: るるべ

― カカオのちから / とろける贈り物編 ―

チョコレートが目の前に現れた時、どうも顔がゆるんでいるらしい。

食す時には、実に幸せそうにしているらしい。

「ほんとうに好きなんだねぇ」とよく言われます。それだけならまだしも周囲の気遣いにまで発展し、ことあるごとによく頂き物をするようになりました。もちろん、このページを書いていることにも起因するのだと思います。皆様すみません。でも遠慮しません。

バレンタインにもなぜか頂きました。モテモテです(勘違い)。ホワイトデー当日にも頂きました。前月誰にもあげていないのにです(おこぼれ?)。CDや本などをお貸しすると、お礼にと又頂きます。ちょっとした集まりがあると「きっと好きだと思うよ」とお持ち下さいます。催しをする時の差し入れもチョコが多いかな。いずれもさすがに食べきれないので、仲間内でおいし〜く堪能しています。では、この春出会ったファンキーな仲間達をいくつかご紹介しましょう。

Pascal Caffet (パスカル カフェ)

1989年にMOFフランス最優秀職人を受賞したパスカル・カフェ氏は、「どっちの料理ショー」出演などのため2月に来日なさっていました。ちなみに「どっち…」では、チョコレートパフェ VS 抹茶パフェを放送していたそうで、ああ見たかった。そのオンエア数日前に某百貨店へバレンタインコーナーを出店しており、ちょうどパスカル氏本人が接客している時間帯に私の知人が通りかかって、これは!とサインつきでチョコを買ってきてくれました。きゃー嬉しい。ちなみに知人はちゃっかりパスカル氏とのツーショット写真を撮ったそうな。

『モルティエ・ノワール』

(上)パスカルBOX
(下)左上から時計回りに、モルティエ・ノワール、
フランボワーズ、キャラメル、ヴァレンシア・ノワール

ビスキュイの入ったヘーゼルナッツプラリネ。ヘーゼルナッツとカカオを結婚させた最初の人に私は表彰状を贈りたい。軽いけれど、歯の裏側からぐるんとのしかかるようなキメ細かいカカオは、ナッツの香ばしさと絡み合ってまるで舌を洗い清めるかのよう。

『フランボワーズ』

フランボワーズのガナッシュ。これよこれ!果実の酸っぱさがはじけるビターチョコ。落ち着きのあるダークな味わいはずんと体の中心に落ちてゆく感じ。

『キャラメル』

ガナッシュが溶け出すと、くらっとくるやわらない甘さ。脳の真ん中でふゆよかなおいしさが溢れるので、疲れを忘れさせてくれそう。

『ヴァレンシア・ノワール』

アーモンドプラリネ。アーモンドの表面が舌をなでた瞬間にしっとりビターチョコが風を起こします。口当たりもソフト。

こちらのブティックの特徴は、お砂糖の使用をなるべく抑えてカカオ本来の風味と味を引き出しているところ。かなりの「大人味」です。私も自分でテンパリングする時の素材はだいたいカカオ60〜70%を選び、トリュフに生クリームは使っても、それ以外は洋酒を風味づけに入れるくらいでほとんど甘みはプラスしません。るるべからチョコを渡された(押し付けられた?)方は「にがい…」と思われているのでは?パスカル氏は1990年に地元シャンパーニュ地方のトロアにお店を開き、その後芳醇なカカオの味を守りつつ独自の世界を切り拓き続けています。豆はエクアドル、ブラジル、ベネズエラ、コートジボアール産から厳選していて、「私の作るものは、シンプルな素材のアートです」とおっしゃる通り、そのチョコ達は余計な味が迷っていない。こだわりどころが舌と心に響くブランドです。日本では、日本橋高島屋小倉伊勢丹にお店やカフェが展開されています。この他催事出店も全国で行っているようなので、機会を見つけて是非ご賞味あれ。

シルスマリア

こちらも愛する女友達から頂いちゃいまして、どうも彼女のお友達がお店に勤務されていてオススメを受けたとのこと。お名前ばかりで実際には食したことがなかったので、国内にこんなに美味しい生チョコがあったのかと感動しました。シルスマリアこそ生チョコの発祥地なのですね。小林正和シェフは平塚(今は本店)にスイス菓子店を開いた際に、このチョコの名前を「生チョコ」から周辺地域の雰囲気や店舗内装に合わせて「公園通りの石畳」と改名したそうです。色も形もぴったりな名前!「シルスマリア」もスイスの村名でずっと温めていたネーミングだったとか。生チョコに代表される甘くふんわりしたカラーが、これまたしっくりくる屋号です。

『公園通りの石畳』

公園通りの石畳・
スノーベリー

1988年に世に出てから圧倒的な人気を誇っている「2種のクーベルチュール+生クリーム+真心」の看板商品。箱を開けると、あらなんて小粒でかわいらしい。舌と上顎にツンと冷たさがしみたと思うと、カカオがさわやかに溶け出し、ゆるやかに喉へ流れ込む。あっという間にうまみは口全体に届きます。乳成分を含んだ深いコクは冷んやり感とあいまって、しばらくは何も言わせない幸せの時を運びます。

『スノーベリー』

ホワイトチョコ&ガナッシュにフリーズドライの苺がたっぷり。ミルクは濃厚だけれど油っぽくなくて自然、ほっとするホワイトチョコ。そして何より苺のプチプチ感が楽しい。プチプチする度にほろほろと酸味が広がり、苺を食べているような、チョコをすくって食べているような。見た目もかわいくてキュートなチョコレート。

生チョコはこの他に『アールグレー』(スランス食輸入の茶葉を使った落ち着いた味)と『天使からの贈り物』(ホワイト生チョコでアーモンドクラッシュ入り。上品な甘さ)があります。いずれも日持ちは冷蔵で14日間、冷凍で3ヶ月間。通販でも買えますね。あ、生チョコアイスというのがある〜、お店にはソフトクリームも…、すてき!平塚本店の裏には2004年12月に小粋なカフェ「ベッカライ・シルスマリア」も登場。行ってみた〜い!大磯には「ロマンティック工房」という支店もあり、やさしいスイス菓子は少しずつ日本にも広まっているようです。

ロートンヌ

東村山市秋津町にある洋菓子店です。若きオーナーシェフ神田広達氏は、先代の和菓子舗を現在のお店に改装して、今やお客さんで溢れんばかりの人気店に育てました。「近所のお店なんだけど、とっても美味しいんだって」と贈り物を頂いたのが最初。

『焼き菓子詰め合わせ』

(上)ロートンヌBOX
(下)焼き菓子

落ち着いた亜麻色のまーるいボックスに各種クッキーが入っています。全部が全部、いい仕事をしている感のある丁寧な焼き。「ショコラ」は甘ったるくない軽やかなカカオクッキー。私が一番おおっと思ったのは「オランジュ」で、オレンジの実や皮の繊細な味がしっかり粉やバターと融合し、フルーティーな存在感が気持ちいいドライ菓子です。オレンジの香りづけのみにとどまった一般の焼き菓子とは一線を画しています。チョコレートではないけれど、私を唸らせた一品。

神田シェフは、「モンサンクレール」「自由が丘ロール屋」「ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ」でおなじみの辻口博啓氏に修行時代から深く敬意を持ち、その時代に褒めてもらったことが大きな力になったのだとか。秋津のお店に伺うと、「広達」という名のフォンダンショコラがあるんですって。いつの日か取材に伺わねば。持ち帰ってレンジで30秒温めると、チョコがあわあわと流れ出すそうです。

一番舘

神戸元町発信、ハンドメイドの菓子を老若男女に届ける素朴なお菓子屋さん。全国の百貨店でもよく見かけます。こちらで人気を誇るのは『ポーム・ダムール』というお菓子で、青リンゴをハチミツで蒸し、ほろにがチョコでコーティングしたもの。こちらをまだ口にしたことはないのですが、今回季節限定だと思われる苺チョコを頂戴しました。

『ストロベリーヨーグルトチョコ』

ヨーグルトチョコ

もう包み紙からイチゴをかたどっていて愛らしい。結構大きくて口いっぱいにヨーグルトの酸味が広がります。チョコというよりほんとにヨーグルト菓子。むぎゅむぎゅ食べると小腹がすいた時に重宝かしら。

前述のパスカルカフェとは実に対照的な庶民派チョコレート。メニューを見ると『タイガース商品』なんてあるぞ。個人的には『夢風船』に興味あり。

忙しさに紛れて「つまんないなぁ」「さみしいなぁ」「ちっぽけだなぁ」ってついつい思ってしまいませんか?時に立ち止まりたくもなる。自信もなくなる。ふにゃ。

ゆっくり自分を見つめ直すとか、思い切ってしばらく活動を休んじゃうとか、私の場合これらの対処法は具合をかえって悪くしてしまうので、もう、とにかくジタバタすることにしています。いつ活路が見出せるかなんて、この際、野暮な予測は立てずにいっちゃいます。元気のもとは、友人知人とのコミュニケーション。その中で得るいろんなもの。やはり言葉が多いけれど、そこに贈り物なんてのもあって、たまにチョコレートだったりする訳です。「あなただったら喜ぶと思ってこれを選んだ」…込められたものに顔も気持ちもほころんで、また一歩おそるおそる、でもじわじわ、進むちからになるから不思議。

― お稽古ざんまい / かつぜつで小顔!講座16 ―

母音の発音を明確にすることは日本語の基本!と、しつこく「あいうえお」を練習してきました。でもいくら楽しくても口を横開きにしては不明瞭になってしまう。ただ沢山の量を毎日練習すればいいってものでもない(だって疲れちゃう)。カンタンなところで、今日のウォーミングアップはこんなのいかがでしょう。

天の宮の お宮の前の飴屋に あんまと尼が雨やどり
雨やむまで あんまももうと あんまが申す
あんま尼もみ 尼あんまもむ
あんまうまいか 尼うまいか
あんまも尼も みなうまい
あんまもおもみゃれ 尼もおもみゃれ 雨やどり

あまのみやの おみやのまえのあめやに あんまとあまがあまやどり
あめやむまで あんまももうと あんまがもうす
あんまあまもみ あまあんまもむ
あんまうまいか あまうまいか 
あんまもあまも みなうまい
あんまもおもみゃれ あまもおもみゃれ あまやどり

さて、もう母音がバッチリだと確信したところで、今回はカ行のあれこれを代表的な滑舌文から確認していきます。では、

1. カ行清音の場合(濁らない「カ・キ・ク・ケ・コ」)

2. 濁音の場合(濁る「ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ」)

3. 鼻濁音の場合(鼻に抜いて濁る「ンガ・ンギ・ング・ンゲ・ンゴ」…以下表記は「nガ」とします)

に分類して整理してみましょう。例文です。

1. 清音

家の桐戸の桐の切口は 隣の桐戸の切口によく似た桐の切口だ。

いえの(き)りどの(き)りの(き)り(く)ちは となりの(き)りどの(き)り(く)ちによ(く)にた(き)りの(き)り(く)ちだ。

2. 濁音

ギューギューやられギャフンとなってギョッとする。

(ギ)ュー(ギ)ューやられ(ギ)ャフンとなって(ギ)ョっとする。

限定された現在の月給では劇場にもゆけぬ。

(げ)んていされた(げ)んざいの(げ)っきゅうでは(げ)きじょうにもゆけぬ。

3. 鼻濁音

親亀の背中に子亀を乗せて
子亀の背中に孫亀乗せて
孫亀の背中に曾孫亀乗せて
親亀こけたら
子亀孫亀曾孫亀みなこけた

おや(nが)めのせなかにこ(nが)めをのせて
こ(nが)めのせなかにまご(nが)めのせて
ま(nごnが)めのせなかにひま(nごnが)めのせて
おや(nが)めこけたら
こ(nが)めま(nごnが)めひま(nごnが)めみなこけた

音の飛ばし方や抜き方、響き方が少しずつ違いますよね。歯切れの良さと柔らかさ が、それぞれに性質を失わず文章の中で引き立ちます。普段の会話で軽く流してしま いがちな鼻濁音は、無理をして「にゃ・にぃ・にゅ・にぇ・にょ」っぽく粘り過ぎな いようにして、すっきり会話の中になじませるといいかも。単独発音ができるように なったら、このようにして比較しながら音を発し、聞き比べて耳を肥やします。

― 予告 ―

もう少し、頂き物があるのでこっそり?お見せしますね。

★
(2005/4/12)

RELEVE (るるべ)

るるべうさぎ

レオタードの趣味が悪い?そう?脚はもっとあがるからねっ。

『RELEVE』はフランス語で「高く持ち上げる」の意。ダンス用語では爪先立ちで全身のバランスを保つことなの。この状態から、まわりもの(回転)など多くの振りが生まれるのよ。でも『PLIE(プリエ…かがむ動き)』をしっかりやらねば、『ルルベ』に芯は通りませぬ!身長はもう157cmより高くならないけど、これからも私なりの世界を広げてゆけるかしら、って…そんな名前。

本籍:大分  血液:B  愛読書:TARZAN  座右の銘:いつも心に青空を。
思考の傾向:物事を俳句にして片付ける。なにかと画数を数える。

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