
「もうイヤ!助けて!怖い、怖いよー」
エレベーターの壁へと身を這わせ、OL風の女性は悲痛な表情で訴えます。さきほど扉に猛突進した勢いとは逆に、ずっと怯えている彼女に親子連れの母親が話しかけました。
「大丈夫よ、大丈夫。落ち着いて。ほら、息吸って!そう!」
話はそれますが、こんなふうに、ふと気付いて人に声をかけることができるのって小さなことだけど大切だと思う。私は基礎体力過信気味で、徹夜なんてしちゃった後でも、激しい運動が続いた時でも、また、少々体調がすぐれないことがあっても、「何とかなる」という思い込みがありまして、外出先で徐々に限界へと近づき、パタンとあるとき動けなくなること幾たびか。またこれがたいてい都心の駅だったりする訳です。駅員さんに「だめら〜」と言えた時は良かったのですが、「2、3歩すら歩けない…、誰か助けて〜」という時に声をかけて頂くと、とても助かり感謝感謝(そして駅長室へ)。あ、身体に心配がある時は自分で早めに処置をするよう心がけて…います。予防もしてますっ。そして、普通ではないなと感じる人を見かけたら、とにかく声をかけるようにしています。
そして、じっと見ていた子供が母親をつつきます。彼女を心配しているようです。
利発そうな男の子ですが、なにやら考えながら女性と自分の持つ人形を交互に見つめています。
くったくのない子供の笑顔と母親の励ましに、エレベーターへの乗り込みを改めて思い直しました。そう、自分が決めてチャレンジしようと乗ったんじゃない。また同じことを繰り返すの?一生を「できるかも知れない」で終わらせるの?
子供から差し出された人形を見つめ、彼女の顔がほころびます。3人は顔を見合わせて頷き合うと、女性は扉に向かいます。
子供はサラリーマンの袖をつかみ、
バツが悪いらしい彼なりの返答。子供の言葉で迷いを晴らされちゃいました。さすがに男性2人の力が加わったせいか、少しドアの中央部に隙間が。
カップルの彼が、背後の彼女に声をかけます。
素直に答えた彼女の表情は、ぱっと華やいでいます。
そしてうろうろしているマダムに、ギャル達は扉に力を込めながら、
持っていた扇子で皆を扇ぎ始めます。婦人も必死の形相です。これで全員が扉に向かいました。
扉が左右に動き始め、そしてスッと手ごたえがなくなったと思うと一瞬にして皆が倒れ込み、何が何だか分からないうちに、
開いた?
ひとかたまりになった10人が、扉の向こうを見つめます。
ここでお話は終わりです。
ある日の出来事を数十分の場面で切り取ったものですが、それぞれの人物のエレベーターに乗る前は?扉が開いてからは?しいては普段はどんな生活をしているどんな性格の人?…と突き詰めていくと、こうだと思ったことが不自然でうわべだけでしかないことに気付き、何度も愕然とさせられます。人物想定に限らず、日々戦っているんですけどね。そして、表現の方向を決定する内面を深めると共に、音声技術を常に高めることも必須。滑舌も一生の課題です。ハートと技術の二本立て。自分の内をさらけ出し、心を汗だくにして恥をいっぱいかいていこうっと。
演じるということ。今の私にとっては、感じること、そして主張すること。

RELEVE (るるべ) |
||
![]() |
レオタードの趣味が悪い?そう?脚はもっとあがるからねっ。 『RELEVE』はフランス語で「高く持ち上げる」の意。ダンス用語では爪先立ちで全身のバランスを保つことなの。この状態から、まわりもの(回転)など多くの振りが生まれるのよ。でも『PLIE(プリエ…かがむ動き)』をしっかりやらねば、『ルルベ』に芯は通りませぬ!身長はもう157cmより高くならないけど、これからも私なりの世界を広げてゆけるかしら、って…そんな名前。 本籍:大分 血液:B 愛読書:TARZAN 座右の銘:いつも心に青空を。 | |