
10分、15分、、時間は経過する。密室のエレベーターで外部との連絡が途絶え、数人には諍いが起こり始める。
私だったらどんなふうに気持ちが動いていくんだろう。うーん、漠然と想像しても適当な予測しか浮かびません。雰囲気に押されてエレベーターガールをいじめちゃうのかな、周りを斜めに見て黙って鬱々し続けるのかな…。心のありようなんて、その日その時間の自分の置かれた状況で簡単に変わってしまうもの。連れがいるのか、休日の出来事なのか、この後約束があるのか。具体的に設定を決め込んでいかない限り、まったく内容を伴わない。そう、リアルではないのです。さてそこで細かく作っていく作業ですが、基本的には私、お芝居にしろ普段の出来事にしろ、ものごとをややこしく考えて難しく説明するのはちっとも知的じゃないと思います(と言いつつ反省)。そう、シンプルにね。シンプルといっても「なーんとなく」コトを捉えたつもりになって、ただ片付けるのとは異なります。
叫びながらドアの突進してきた女性をかばいながら、ギャル達は扉がどうにかして開かないかと試みます。すると角にいるカッブルの声がだんだん大きくなってきました。と言っても、声が大きいのは女性の方です。
あらあら。
ここから彼女は一気にまくし立てます。
大声が響き全員が仰天。そして彼は1人で扉へと向かって挑戦を始めます。彼女は自分に口答えした彼の態度に呆然。そして捻くれたように黙り込みます。彼はありたけの力を注いで扉を開けようとしますが。
私も何度か電車の中で、女性がとてつもない勢いで男性を叱りつけ(続け)ているのに遭遇したことがあります。決して女性たるもの必ずや良妻賢母であれなんて観念はありませんし、三歩下がってついていけとも申しませんが、公共の場でパートナーへ罵声を浴びせて「いい悪い」を突き詰めるより、もっと大事なことがあるでしょ!と思ってしまう。男性なら許されるかっていうとそうではないけれど、言葉や態度に男女の「らしさ」「役割」はついてまわるし、各組に違いはあれ、その調和がステキなのになぁ。
話はそれましたが、この2人、ごまかさずにコミュニケーションを取ってぶつかっているところが悪くないかもね。そして。
「そんなんじゃ、いつまでたっても開きません」と急にエレベーターガールが進み出ます。「もっと腰を入れないと」とカップルの男性ににじり寄り、「エレベーターはここが動くから開くんです。筋肉を有効に使って…」と説明をします、が、あらら、動きが鈍くなった彼女は何だかボーッとしはじめました。実はこの新米エレベーターガール・遠山エリカ嬢は「かわいいものと筋肉」が大好き。お嬢様風の彼女ですが、ひとたび格闘技にふれると豹変してしまう嗜好の持ち主なのです。体格のいい彼の腕を両手でさすり、「いい上腕二頭筋ですね…、落ち着く、、」と、疲れもあるのでしょうか意識が遠のきそうな彼女に、若い娘2人は猛烈な突っ込みを入れて目を覚まさせます。「あっ、す、すみません。さあ、やりましょう。私も参加します!」と彼女は屈託のない何とも憎めない性格。そんなエレベーターガールを囲んで輪が大きくなります。
カップルの彼女は、彼の傍にいる女性達に気が気ではない表情を垣間見せますが、一歩出る勇気がありません。そしていつの間にか、さきほど扉に猛突進してきたOL風の女性は後ずさりしてしまいました。横には、思い詰めたふうの彼女をじっと見つめる人がいます。いよいよ終盤へ、つづく。

RELEVE (るるべ) |
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レオタードの趣味が悪い?そう?脚はもっとあがるからねっ。 『RELEVE』はフランス語で「高く持ち上げる」の意。ダンス用語では爪先立ちで全身のバランスを保つことなの。この状態から、まわりもの(回転)など多くの振りが生まれるのよ。でも『PLIE(プリエ…かがむ動き)』をしっかりやらねば、『ルルベ』に芯は通りませぬ!身長はもう157cmより高くならないけど、これからも私なりの世界を広げてゆけるかしら、って…そんな名前。 本籍:大分 血液:B 愛読書:TARZAN 座右の銘:いつも心に青空を。 | |