修行よもやま

キケンな温度差

written by: るるべ

― カカオのちから / 寄り道編 ―


何か用事のある時早めに出てふらっとしたり、もしくは帰りに最寄り駅までぐるりをしたり、
寄り道って大好き。

雑貨屋さんを見つけては、うさぎグッズを探して、やみくもに狭い部屋をうさぎづくしにする(し続ける?)。
お茶の飲めるところで一息ついて本を読むはずが、周りの人達の様子をぽやんとしているふりをしつつ「じぃーーっ」と眺める。

…そう、このひとときについてくるオマケとも言うべき誘惑が、ひんやりデザート達です。
陽だまりのなかで憩うとき、そこにカカオがあるのは「なんとも幸せ」に思えます。人気のチョコレートアイスを食べたくても、有名店に何時間も並んでしかも高価なら、そりゃ美味しいに決まっています。今回はそういう類ではなくて、「ふらり」の中で口にした肩のこらない、すぐにでも味わえるものをご報告します。

COCO’S

『クレープスイーツ』

チョコクレープ

こちらはクレープの中身が4種類から、トッピングのフルーツが3種類から選べます。ま、当然「チョコクレープ」を選択し、フルーツはラズベリー&キウイにしてみました。

クレープの上にうさぎの耳のようにぴんとしているブラウニーは、意外に食べごたえありのしっとりタイプ。土台になっている生クリームとからめると、まろやかさが増します。

そしてクレープにナイフを通すと、チョコレートアイスがさくっと切れて、と同時にじわっとクレープの層からしみ出るアイス…。
おっと溶けてしまう〜。

少しずつ切り分けながらキウイやラズベリーと合わせると、酸っぱさ加減が甘ひんやりと融合して、あっという言う間にごちそうさま。

欲を言うならば、上にかかっているチョコレートソースと、お皿に敷かれているのカスタードソース(らしきもの)。同じ味の繰り返しで甘さが残ります。どちらかをフルーツ系にするか、思い切ってヨーグルトソースやフローズン系(飲むタイプのシェイクに近いもの)でさらりといくか。価格的に贅沢は言えませんが…。

この時伺ったのはCOCO’S夏見台店。こちらのお店はいつも、オーダー取りから清算まで、つかず離れず感じのよいスタッフが皆さん揃っておいでです。

洋麺屋 五右衛門

『チョコレートケーキ バニラアイスのせ』

五右衛門 店内

私はお箸で、それも長めの箸で食事するのが嬉しい性質で、このお店では湯葉の入ったスパゲティーを初めて頂いた時、本場のイタリアとは食材も食べ方も異なっているけど、パスタというものの旨味に頷けるならばこれもありでしょう、と感じたのでした。

話はデザートからそれますが、私はフィットチーネ(きしめんみたいな平べったいパスタ)がお気に入り。バジルとパルメジャーノチーズとオリーブオイル、少〜しの唐辛子と松の実と、最後にお塩で整えて、ジェノベーゼソースを手作りするとっ!このソースが平たい麺によくからむんです。緑色のシンプルなパスタは白いプレートに盛り付けて。

簡単レシピには、ヨーグルトとカレーがベースのヨーグルトカレーソース!なんてのもあります。市販のプレーンヨーグルトとカレー粉でOK。ソースを作る時のコツって私が思うに、まずはオリーブオイルに叩いたニンニクを入れてから中火にかけ、その後、煙が立って香りがしてきたら、角切りベーコン(と刻んだ玉ねぎ)を加えます。そして必ずそのベース作りが終わった後に、ソース主材料…この場合はヨーグルトとカレー…を混ぜてひと煮立ちさせます。あとは季節の野菜を加え、粗びきコショウで仕上げ。私はルッコラを散らすと美味だなぁって。

うう、「カカオのちから」が「パスタのちから」になりそうだ。本題に行かなくちゃ。

和風皿には、まるで丸いクッションのようなチョコケーキがブラウニー風。
その上にぽっこりとバイラアイスが正座しているみたい。
ひとくちいってみますと、、
おっ、チョコケーキが温かいではないですかっ。
メニューに書いてあった「チョコそのもの、というくらい濃厚でリッチな味わい」は嘘ではないわ。ケーキがねっとり温かい分、アイスがしゃくっとしているように感じ、この温度差・食感の違いは、お口の中でくるくる変化して響きます。どんどんクリーミーになるアイスの溶ける速さに追いつかないほど。


チョコレートケーキ
バニラアイスのせ

「アッフォガード」という熱々のエスプレッソをかけて食べるアイスクリームがありますが、こちらとはちょっと違う感じ。
温度は異なるのに合わせると仲良しに?味も温度も打ち消し合わないところがミソだと思われます。チョコ関係では他に何が試せるかしら。
かき氷のホットチョコみつがけ…うーん。
あつあつ玉露にスイートチョコアイスを浮かべてグリーンティーフロート…むむむ。
ではとりあえず、今回のアイスかけチョコケーキを、寒い日に、こたつに入って、なおかつ水着を着て、砂漠のビデオなんかを見ながら食べてみる!…うう、差があり過ぎるというのは、なにごとも、、。

五右衛門さんには各種ケーキもありまして。

『ショコラトルテ』

ショコラトルテ

店内のショーケースには手作りケーキ、と称する皆様がお揃いです。持ち帰りもできるようで、女性客を意識されているのか少し小さめのデザートケーキ。「ショコラトルテ」は幾層にもチョコスポンジとクリームが重ねられていますが、「オペラ」のようなモカ風味のフランス菓子…というよりは、ちょっぴりビターなイタリア風。
でも上部のチョコがけはザッハトルテっぽい。リキュールがほどよくきいていて香りもよく食べやすかったですよ。

ただメニューとして、メインがパスタ、デザートにチョコケーキアイスのせがあるってことは、やっぱりティラミスも切り分けで出して頂けたりするのが私の本望でした。さらに贅沢を言えば、イタリアのお母さんが作るようなバナナ入り甘さ控えめスクエアカットのチョコケーキに、ちょっぴりホイップクリームを添えたのもあると…
なんだかあったかいお店になりそう。

セガフレード・ザネッティ

『プロフィットロール』

プロフィットロール

プロフィットのイメージとしては、小さいシューを積み上げてチョコソースなどでかわいくデコレーションしたお菓子…が一般的かな。バリエーションは様々で、クッキーやサブレで階段を作ってシューを重ねたり、フルーツで囲んだり、キャラメルースやココアパウダー仕上げたり。

ひんやりデザートとしては、シューの中にそれぞれフレーバーの異なるアイスクリームを入れて、中身は食べてみるまでのお楽しみ!とか、シューのつなぎとしてアイスを使ったりもします。

セガフレード・ザネッティでは、結構大きめのシューを2つ、全体をチョコソースで覆った「プロフィットロール」。

普通のやわらかいシュークリーム、外側のチョコは見た目よりも滑らかで甘すぎない。もしや残すかと思いつつも、最後までちゃんとスプーンですくってぺろりと食べちゃいました。お皿も冷えていて、アイスクリームではありませんがかなりひんやり。私はカフェラテとともに頂いて大満足。

というのも、私はこちらのコーヒーが大変気に入っていて、ドリンクの各サイズはちょいと少さめではあるんですが、風味と口当たりがかなりの上位。アイスカフェラテのピッコロサイズはゴクゴクしたらすぐなくなるけれど、嫌な苦味はないのにコクは健在。コーヒー好きな方は、是非エスプレッソとひんやりデザートを、ソファでゆったりをお試しあれ。

カフェのお話が出たのでもう1つ。

タリーズコーヒー

『T’S アイスクリーム』

タリーズ外観(夜)

「行ったら必ずアイスを食べる。ここってコーヒー屋なんだけどなぁ」
と幾度か聞かされてはいたのですが、いつもタリーズ某店の前を通る時には閉店間近。先日初めて徹夜明けの頭を目覚めさせようと朝のタリーズへちょうど入店できました。早速レギュラーをカップで注文。2スクープ分の量で種類は選べます。私はスイスチョコレートとバニラを。同伴の友人はメープルとバニラを頼みました。思ったよりも少量…。まいっか。いただきます。


T'Sアイス スイスチョコ

みゅみゅ、うみゃーい!(う、う、うまーい)

ジェラード以上、でもお餅ほどは引きが残らない軽やかな粘り。甘みと苦味を感じたかと思うとサッと溶けゆく口当たり。冷たさの後には香りの余韻が広がって。
特に私はこの「スイスチョコレート」が絶品だと思います。
「ラテ」と「モカ」だけで、しかも首都圏のファミマとサンクスのみですがカップアイスも販売を始めたようです。


T'Sアイス メープル

はっきり申しまして、今回の特集で1番びっくりおいしかったのはこの「スイスチョコレート」なんでございます。カカオ好きの方にはかなりのオススメ。あ、もちろん落ち着いた雰囲気のカフェですから、コーヒーもデニッシュもメニューは色々、考えごとするにもいい場所です。>

冷たい物の食べ過ぎには注意しましょう。慌てて流し込むのもいけません。
でもたまにはその温度差を、楽しみたい時ってありますよね。

― お稽古ざんまい / かつぜつで小顔!講座9 ―

チョコアイス食べてその滑らかさにうっとりはしながらも、自分の滑舌がちっとも滑らかでなかったりします。ふぅ。
では「なめらか」な「なにぬねの」を目指してまいりましょう。

前回の「たちつてと」同様、必ず上顎を舌で叩きます。
タ行が「打ちつける、蹴る」という感じだとしたら、ナ行は「しっかり触る、置いて離す」というイメージしょうか。ナ行は無声化しませんから、母音まで音にしますが「にゃにゅにょ」と聞こえないよう、口をしっかり縦にあけ、粘り過ぎに注意しましょう。

それでは練習です。

菜の花の後 夏の初めに七竈が斜めになって咲き並ぶと
何故か何気なく何食わぬ顔で何者かが現れるが
何しろ何卒何分にも何の名乗りもなく
何種類もの花を何呉れとなく面倒をみる

なのはなのあと なつのはじめに ななかまどが ななめになってさきならぶと
なぜかなにげなく なにくわぬかおで なにものかがあらわれるが
なにしろ なにとぞ なにぶんにも なんのなのりもなく
なんしゅるいものはなを なにくれとなく めんどうをみる

一年の中に 庭には楡の木に合歓木 接骨木に凌霄花
野中の農園には野苺が野ざらし
にわか雨の後 西空には虹が抜けるような天然の煌き
その眺めを脳裏に刻み 滲む虹ににじり寄る

いちねんのなかに にわには にれのきにねむのき にわとこにのうぜんかずら
のなかののうえんには のいちごがのざらし
にわかあめのあと にしぞらには にじがぬけるような てんねんのきらめき
そのながめをのうりにきざみ にじむにじに にじりよる

二年草の中を二人三脚で丹塗りの鳥居を後にし
二の膳まで待てず 二番煎じの茶を飲みつつ 猫目石狙いの練り直し
煮魚の煮こごりと煮豆ににんまりする間もなく
任務を担った苦み走った顔は似通い 二枚舌には言葉を濁す

にねんそうのなかを ににんさんきゃくで にぬりのとりいをあとにし
にのぜんまでまてず にばんせんじのちゃをのみつつ ねこめいしねらいのねりなおし
にざかなのにこごりと にまめに にんまりするまもなく
にんむをになった にがみばしったかおはにかよい にまいじたには ことばをにごす

のっぴきならぬ事態に 沼地を抜き足差し足で抜け穴から盗人
途中 縫い目目立たぬ濡れたような布目の布地の 薄い絖に惹かれ
軒並み値幅は 嫉ましく 願わくは 捏造などなく
盗みなどには根をあげ 根絶やしにと願う

のっぴきならぬじたいに ぬまちをぬきあしさしあしで ぬけあなからぬすびと
とちゅう ぬいめめだたぬ ぬれたような ぬのめのぬのじの うすいぬめにひかれ
のきなみ ねはばは ねたましく ねがわくは ねつぞうなどなく
ぬすみなどにはねをあげ ねだやしにとねがう

羅列すると、かなり粘っこい感じになりますねー。
特にナ行の文字が2つ以上重なると(「滲む虹」とか「布地」など)、後ろの文字が曖昧になりがち。「ぬのじ」を「ぬぉーじ」に近い発音をしちゃったりね。
一拍の音はキチンと一拍で。言葉はリズムも大切です。

「ぬ・の・じ」

うん、言えた!

― 予告 ―

目をキラキラさせてお菓子売り場に走った頃のこと…。
とろけるチョコの優しい甘さは、いつだって子供達の大好物です
長く愛されている日本のカカオのちからを、一度振り返ってみようと思います。

★
(2004/5/27)

RELEVE (るるべ)

るるべうさぎ

レオタードの趣味が悪い?そう?脚はもっとあがるからねっ。

『RELEVE』はフランス語で「高く持ち上げる」の意。ダンス用語では爪先立ちで全身のバランスを保つことなの。この状態から、まわりもの(回転)など多くの振りが生まれるのよ。でも『PLIE(プリエ…かがむ動き)』をしっかりやらねば、『ルルベ』に芯は通りませぬ!身長はもう157cmより高くならないけど、これからも私なりの世界を広げてゆけるかしら、って…そんな名前。

本籍:大分  血液:B  愛読書:TARZAN  座右の銘:いつも心に青空を。
思考の傾向:物事を俳句にして片付ける。なにかと画数を数える。

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