修行よもやま

あじわいは、秘めた中にもキレよくね

written by: るるべ
ガレボーのクーベルチュール

― カカオのちから /  新宿曙橋編 ―

「いただきまーす」

その瞬間からクルクルと巻き起こる、そして途端に私達を支配する幸せな感覚。

思うに、そこには、

● 舌で感じる味覚(甘味、苦味、酸味、渋味、辛味…)

● 食感(歯ごたえ、口溶け、舌ざわり…) そして,

● 時間経過の感覚(口に入れた瞬間から後味の切れ具合 ← これ結構大切)

が複雑に絡んでいるかなって。

わたくしチョコに関しては、ほんのり苦味、きめ細かい口どけ、後味はさっぱり、を目指してテンパリングしています。えらそうなことを言っても私自身がカカオからチョコを練り上げる訳ではなくて、どこかでブロックなり、板なりを仕入れて何かに仕上げていくんですけどね。いくつかのお気に入りがありまして、よく使うのは、

1.ROYCE'S(ロイズ)

国産。全国で人気の北海道チョコレートメーカー。全体的に優しい甘さが秀逸。カカオの配合率を操作できるのも魅力。ホワイトチョコのあっさり感がブレンドに使用するにはぴったり。

2.LA VIE DOUCE (ラ・ヴィ・ドゥース)

国産。チョコになかなか深ーい洋菓子店。こちらの板からは元気になる甘さが引き出せます。ナッツ類と合わせたりしてカジュアルなスイーツを作る時に。

3.バリー・ガレボー

フランスのバリー社とベルギーのカレボー社が6年前に合併。クーベルチュール(注)は、ブラックの深い苦味が1つ上をいく感じ。あまり混ぜ物はせずに、素直にテンパリングして、より滑らなチョコ菓子へ。

(注:クーベルチュールって?…製菓コーティング用の高級チョコ。製作過程でカバーとして使用するには流動性の高さが必要で、脂肪含有量36%以上、カカオバター31%以上、非脂肪固形分約2.5%のものを言います。このまま食べてもそりゃー美味。ちなみに今、私が1番使ってみたいのはこれ!→ チョコヴィック

2は曙橋から新宿へ歩いていた時に偶然見つけたお店。いつも数種の板チョコが置かれていて助かっています。今回はこちらで見つけたカカオのちからを、ケーキを中心にご紹介しますね。

私が最初に頂いたもの、そしてこのお店に立ち寄ったらまずこれかな、というのが「バッカス」というチョコケーキです。外観はですね、

店舗案内のトップにある、まーるいムースっぽいケーキ。そう、これが本人のお姿。ん?バッカスってことは、洋酒の香りが押し寄せるサバランみたいなお菓子かなぁ。そしたら私あんまり食べられないよ、困ったな…。でもコンクールでかなりの評価を得た逸品らしいし、よし、いってみるわ!(おそるおそる、、)

あららら、なんてフルーティー!

ほんと、フルーティ

これは何?ふわふわしっとりの柑橘系の味と香りがするけど。(るるべ、分解してスケッチを始める…もうっ、普通に食べなさいって) オレンジピール…というよりは、作りたてのマーマレードかしら。思ったより強くないリキュールと相まって、香りのニュアンスは絶妙です。この柑橘層はチョコスポンジとビスキュイの間に隠れています。そう言えば、店内には各種手作り瓶詰めジャムも並んでいました。きっと丁寧に果実を毎日煮込むお店なのね。最近、チョコにフルーツを合わせた味に惹かれてはいたんですけど、フランボアーズなどのベリー系がせいぜいで、がっちり柑橘を合わせてくるのには感心しきり。じゃぁ、わがふるさと大分の「かぼす」を風味付けに使ってみたりしたらどうかな?ふむ、新鮮な素材が入ったら試作してみます。どなたか味見してくださいね(←毒見じゃないよっ)。

そしてもう1つ購入した 「イタリアン」というケーキ。

どうして「イタリアン」なのさー?

今までちょっと流行ったデザート、例えばナタデココ、タピオカ、エッグタルト、ミルフィーユ、ミルクレープ、シナボン等々の中で、ひときわ高ーい地位を今も確立しているティラミス。本来はねー、バッド(高さ5〜10cmくらいの少し深めの長方形の陶器トレイ)で大きく作って、食する直前にプレートに取り分けるのがいいかしらって思います。だってざっくり食べた方がおいしいもの。この元々のイタリア菓子から派生して、ティラミスキャンディーとか、ティラミスパフェとか、ティラミスシェイクなど、ティラミス風のものがたくさん生まれました。で、何につながるかと言うと、この「イタリアン」なるケーキ。ココアに隠された上部のほとんどは、滑らかなマスカルポーネクリームだったのです。(るるべ、またここでスケッチを始める…だからぁ) 「イタリアン」なる所以はこのチーズ部分だったのね。「バッカス」よりは甘味が効いていて、しっかりデザートっていう感じ。サラダとパスタの後にこれくらいの大きさのチーズデザートなら、おなかもハートも大満足です。

こちらのお店のポイントとしては―。

明るい店舗!
靖国通り沿いの入りやすいお店!

まず店内の雰囲気は、ほどよい元気さで嫌味のないムード。男性の職人さん達が、あれこれ迷っている来店者にタイミング良く声をかけます。私が菓子メニューを頼んだら「焼き菓子中心ですけれど良かったら」と、イラストと簡単な説明付きの、手書きの一覧を持って来て下さいました。多色刷りのキレイな写真入りのパンフレットより、何だかあったかいかもね。

そして、2人がけのテーブルが3つほどあって、店内のお菓子とともにお茶が飲めるようになっています。ガラス張りの店内で、仕事帰りにおしゃべりしながら一息つくにはなかなかですよ。

頂いたメニューにはたくさんの焼き菓子の説明がありました。詰め合わせは日持ちもするし、かなり人気のようです。地方配送が可能で、スイーツ好きの方には贈答品としてオススメ!ゼリーやチョコを取り混ぜてかわいくラッピングすれば、差し入れなどに喜ばれそう。

ちょうどバースデーケーキを予約する家族連れがカウンターへ。「まもなくですね、おめでとうございます‥」とホールメニューを出して、規定のケーキに何をサンドするとか、性別や年代、好みによってどんなケーキにするとか、名入れやアタッチメントの追加、ロウソクの種類や本数など、かなりのわがままを聞いてくれそう。当日も「お待ちしておりました…」なんて言葉で迎えられると、妙に嬉しかったするものです。私達の味覚はある部分気持ちとつながっていて、そんなわずかな「もてなしのこころ」の積み重ねが、カカオのちからをぐんと引き上げるんですよね。

― お稽古ざんまい / かつぜつで小顔!講座 4 ―

何だか上手くしゃべれない日ってあります。

「噛むんじゃないよ」とか「活舌が悪いぞ」って言われます。体調が大きく関わってくるんですけど、主には口腔内の異変or腹筋・横隔膜が健やかに動かない時に、この「呂律が回らない」状態に陥ります(あとは精神的緊張時も、ね)。これを「弁舌さわやか」に聞かせるテクニックとして、私はとにかく「ラ行を曖昧にしない!」を掲げています。「ラリルレロ」が流れると説得力がなくなるのよね。例えば、

支払われるものと見られています。

(しはらわれる ものと みられています)

ちょいと流れるとこう聞こえます。

しはらーれう ものと みやれています。

ホントに入金されるのかしら?って感じでしょ。いえ、それ以前に電話を通したりすると、何を言っているのかさえ理解されません。これではお仕事が成立しない訳です。ただ、ひどい風邪をひいた時などは発声が鼻からすっきりと抜けないのでこうなりがち…。すぐに体調は戻りませんから、「せめてラ行だけ」ってのはいかがでしょうか?

かけ合い活舌を作ってみました。1人でスピードアップして読んでも練習になるかな。

さてさて、AさんとBさんは、パーティーの話をしているようです。

A この色 何色 緑色?
B 瑠璃色 玻璃色 ライム色
A アレンジメントは色とりどり!
B 竜胆 ライラック 蘭六種
A 今日のランチは 何料理?
B 鶏料理 麕料理 寄り取り料理
A レギュラー 揃う? レ・ミゼラブル
B レフレクターで爛爛のお歴々
A 来客 楽々 ライブでラップ!
B リハ ランスルー ラステスにラインダンス
A 来賓夫婦は流汗淋漓!
B 比翼の鳥 連理の枝 ずっと

ラ行に( )をつけてみました。特にご注意くださいまし。

A このい(ろ) なにい(ろ) みど(り)い(ろ)
B (るり)い(ろ) は(り)い(ろ) (ラ)イムい(ろ)
A ア(レ)ンジメントは い(ろ)と(り)ど(り)
B (り)んどう (ラ)イ(ラ)ック (ら)ん(ろ)くしゅ
A きょうの(ラ)ンチは なに(り)ょう(り)
B と(りり)ょう(り) の(ろり)ょう(り) よ(り)ど(りり)ょう(り)
A (レ)ギュ(ラ)ー そ(ろ)う (レ)・ミゼ(ラ)ブル
B (レ)フ(レ)クターで(ら)ん(ら)んのお(れ)き(れ)き
A (ら)いきゃく (ら)く(ら)く(ラ)イブで(ラ)ップ
B (リ)ハ (ラ)ンス(ル)ー (ラ)ステスに (ラ)インダンス
A (ら)いきゃくふうふは (り)ゅうかん(り)ん(り)
B ひよくのと(り) (れ)んりのえだ ずっと

活舌自体は比較的簡単です。ここで大切なのはめいっぱい「ラ行」の部分を意識すること!

例えば、ここで「ラ!」という音を出してみて頂けます? さん、はい♪

舌先が上顎を打った瞬間に、「ラ」の音に合わせた口の開きが作られているのが分かりますか?そう、この瞬間を曖昧にしないことです。すると口はなかり大きく縦に開きますよね。もうこれだけで会話がピリリとしてくるのですから、音の聞こえ方というのは不思議なものです。

― 予告 ―

銀座で「うなるチョコ」と言えば?

次回は、銀座・有楽町界隈でちからを感じる品々をいくつか取り上げてみますです。

秋に向けて、ひっそりと華やかにまいりましょう。

(2003/8/12)

RELEVE (るるべ)

るるべうさぎ

レオタードの趣味が悪い?そう?脚はもっとあがるからねっ。

『RELEVE』はフランス語で「高く持ち上げる」の意。ダンス用語では爪先立ちで全身のバランスを保つことなの。この状態から、まわりもの(回転)など多くの振りが生まれるのよ。でも『PLIE(プリエ…かがむ動き)』をしっかりやらねば、『ルルベ』に芯は通りませぬ!身長はもう157cmより高くならないけど、これからも私なりの世界を広げてゆけるかしら、って…そんな名前。

本籍:大分  血液:B  愛読書:TARZAN  座右の銘:いつも心に青空を。
思考の傾向:物事を俳句にして片付ける。なにかと画数を数える。

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