いなかものぴーちの、東京つれづれ日記

written by: ぴーち

世界でいちばん、六本木の似合わない私

2週間にいちど、六本木に通ってます。
…って言っても「夜のお仕事」をしに行っているわけではもちろんなくて
(したいと思っても私には無理です…いろんな意味で)
学校に通っている訳なんです。

私の夢は「物書き」になること。
小学校の卒業文集で「ぼく・わたしの夢」(ありがち…)っていうのを
書かされたんですけど、私はおこがましくも
「誰からも『素晴らしい』と言われる作品を書く、小説家になりたい」
って記しました。
中学・高校とその夢を心に抱き、年を重ねる過程の中で
「光GENJIの赤坂くんのお嫁さんになりたい」
「カウンセラーになりたいな」
ってな夢が付け加わったりもしましたが、結局今でも
物書きになる夢は、ずっと健在です。

大学を卒業して、東京で働き始めた私ですが
ある時、母にこう言われました。
「働くことは姫路ででも出来る。あんたが東京にいる理由は何なの?」
その言葉に、はっとさせられました。
確かに、今のままの生活だったら、地元の姫路ででも出来る。私が
東京にいるのは何でなんだろう。私のやりたいことって何だろう??
いろいろ考えた結果、私のいちばんやりたかったこと。
それはやっぱり「書く」ということでした。

だけど、ただ書くのなら、別に姫路ででもできるんです。
私は思いました。
だったら、東京でしかできない形で、書くということにこだわろう。
そこで探してきたのが、今の学校です。

日本脚本家連盟 ライタースクール

正直なところ、もっともっと東京を楽しみたいっていう気持ちも
もちろんありましたけどね。学校に行っているから姫路にはまだ
帰れないよっていうのを、親への免罪符にしている部分は、今でも
確かにあります。でも、学校に行けば、忙しい時間をぬってでも
必ず書くようになるだろう、というのが、もうひとつの目論見でもありました。

私はとっても怠け者な人間なので、日々の忙しさにかまけて、結局書くということに
怠慢になってしまうんです。締め切りもないし、自分で自分を叱咤激励しなければ
何にも書かないいようになってしまうんじゃないかって、それが怖くて。
それに学校に行けば、同じ志をもった友達にたくさん出会えるんじゃないかなって
そのことも、大きな理由ではありました。

そう思って通い始めて、もう数年が経ちます。
忙しくて授業を欠席してしまったことも何度もありますが、本当に通い始めて
よかったなって心から思います。ステキな先生、友達に囲まれて
「書く」ということに触れる喜びと充実は、何にも変えがたいものが
あります。
…目下の目標は『初心を忘れずに 書くことにもっと貪欲に』
ってあたりでしょうか。

学校が六本木の真ん中にあるので、ゼミのあとは、みんなで六本木の
街に繰り出します。飲みに行って、お互いの作品の再批評をしあったり
先生の話を聞いたり。もちろんつまんない雑談ばかりって日も
ありますが、私には本当に、かけがえのない時間です。
これからもずっと、こんな時間をたくさん過ごして、いつかはきちんと
夢である物書きのはしくれとして世に出られるように頑張ろうと
今日も思っております。

それにしても。
私ほど、六本木の似合わない人間もいないでしょうねえ。
きらきら輝く六本木の街を、Tシャツとジーパン、スニーカーで
てくてく歩いてるんだから。キャッチの声もかからないって話。
…まあ、いいんですけどね。
いつか、ライタースクールの講師として六本木に凱旋する。
そのころには少しは「六本木の似合う女」に
なっていられることを祈っております。

(2004/5/24)
 
>> トップページ